SDGsエデュテーメントコラム

コラム5号 『地球市民教育というアジェンダ 1/3』

2020/9/12

あなたの周りにいる子どもたちに聞いてください『今、幸せですか?』
 
2020年9月3日、ユニセフ(国連児童基金)が、先進国や新興国など38ヶ国を対象に【子どもたちの幸福度】をはかる調査を7年振りに行い、その結果を発表しました。
しかしその内容は、わたしたち日本人にとって衝撃的なものでした。
調査は「身体的な健康」「学問などのスキル(能力)」「精神的な幸福度」の3つの分野でランキングを出しているのですが、なんと3番目の「精神的な幸福度」の日本の順位が、38ヶ国の中で【37位】でした。
その算出方法は、15歳の時点での「生活の満足度」や「自殺率」などから出しているのですが、どう考えても低すぎます。今、日本の子どもたちに何が起こっているのでしょうか?
 
この子どもたちの現状を表す、日本の総合ランキングは【20位】でしたが、7年前の【6位】から比べると大幅なランクダウンです。ただし「身体的な健康」は、【1位】と大変喜ばしかったのですが、なんとなく素直に喜べないのは、わたしだけでしょうか。
そして気になり、日本の「自殺」に関するデータを調べてみました。しかし結果的には、更にショックを受けることになったのです・・・。
 
「令和元年版自殺対策白書」によると、19歳以下の自殺死亡数は、統計を取り始めた1978年以降最悪の状態でした。
また、若年層だけではなく、日本の10~39歳の死因の「1位は自殺」で、国際的にも15~34歳の「死因1位が自殺」なのは、G7の中でも日本だけでした。
そして、10代の自殺の原因、動機の4割以上が「学校問題」です。世代別に見ると、小中学生の時期は「家庭問題」も含まれ、女子大学生・専修学校生は「うつ病など健康問題」も原因となっていました。あとイメージと違ったのは「いじめ」による原因は少なかったです。
 
それでわたしなりに、何か方法がないかと考えてみたのですが、前回のコラムのリード文で紹介した、グレタ・トゥンベリさんの【gap year/ギャップイヤー制度(見分を広げたり、就職体験、大学の資金作りのアルバイト、旅行などをするためのイギリスから始まった、約1年間を学生の判断で活用できる制度)】を日本でも導入できないでしょうか!
 
人生のたった1年でいいんです。働き始めるまでの高校・専門学校・大学・大学院までの約3~9年の間に【ギャップイヤー】という1年間を、子どもたちへのスペシャルタイムとして「心の余裕」を与えられないでしょうか。
 
そしてその判断も子どもたちに任せます。もちろんスムーズに進める人はそのままで良いと思います。
それから、前から気になってたのですが、「不登校」や「浪人生」という日本特有の海外には存在しないこれらの言葉も1年未満は無くして、グローバルスタンダードに【ギャップイヤー】と呼んではいかがでしょう。
 
日本は今、経団連の推奨で【ジョブ型雇用】が、大手企業から積極的に取り入れられることになりました。今までのように年功序列や終身雇用という足並みを揃えたメンバーシップ型雇用だけではなく、スペシャリスト採用というグローバリゼーションが始まりました。
今までのように管理職を目指す働き方だけではなく、その企業で何に貢献出来るかが問われる【人財雇用】の時代です。とはいえ、いきなり全ては変わりませんが、少なくとも人柄だけでなく、学生時代に何を学び、何に真剣に取り組んだのかが大切になるのは間違いありません。
それに、もし「不登校」や「浪人」という【ギャップイヤー】を、データ的に挫折だと考える学生が多いのなら、逆に挫折というスペシャルタイムを経験し、乗り越えた学生の方が、これからの企業にとっても大事な人財だと考えられないものでしょうか・・・。
 
難しければ「制度」じゃなくてもいいです。子どもの周りにいる大人が、「心の余裕」を持って接するだけでいいんです。
そして少しでも「心に余裕」が持てれば、すぐ幸せになれなくても、幸せを見つけることは出来るはずです。
 
少しリード文がいつもより長くなってしまいましたが、本文のコラムは、今回から3回にわたりSDGsにとって重要なアジェンダ(議題・実施すべき計画の意味)である【地球市民教育】に関することを書かせて頂きました。お楽しみください。
 
 

コラム5号 『地球市民教育というアジェンダ 1/3』

 
 

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