SDGsエデュテーメントコラム

コラム13号 『あなたもスーパースターになれる 3/3』

2020/11/7

アメリカから来た「もったいないシステム」より、日本の「もったいない精神」⁈
 
2020年11月3日、今年も日経トレンディ・日経クロストレンドが予測する『2021年のヒット予測ランキング』が、発表されました。そして、今年は特にこれから先の未来のヒントになるのではと、翌日に発売された日経トレンディを購入しました。
内容は、2021年はこうなると題して、「“再発見”が進むwithコロナの世界を読み解くヒント」となる興味深いランキングが1位~30位まで紹介されていました。
その中で最も気になったのは、誌面では「前例のないエンタメ」「サステナコンシャス」「ダブルで生きるDX」など3つのキーワードでジャンル分けされる中、2つ目の「サステナコンシャス」にあたる、ランキング4位の【サステナブルプロジェクト始動“Loop”】でした。
 
これは、誌面にも書かれていますが、現在SDGsの重要性が叫ばれてますが、大半の人の本音は「エコは大切だし実践したいが正直、ちょっと面倒」というもので、しかし、そんな日本人をサステナブル消費へと向かわせる一大プロジェクトが、2021年3月から始動します。
 
それが【Loop】です!
 
このプロジェクトの仕掛け人はアメリカで2001年に設立されたリサイクル企業『TerraCycle(テラサイクル)』です。この【Loop】は、2019年のダボス会議でも発表され、パリ・ニューヨークでは既に実証済みの世界が注目するコンテンツです。
『テラサイクル』は、ごみという考え方を世界からなくすことをミッションとした環境循環型のスタートアップ企業で、日本人で言えば「もったいない精神」をシステム化するようなよく考えられたビジネススキームです。
他にも日本での展開はまだ先ですが、アメリカでは「たばこの吸い殻」「ビスケットなどの包み紙」など「もったいない」というより、あらゆる全てのモノの再利用方法を見つけ出し、リサイクル商品、新商品化、資源化に取り組んでいます。
 
そして、日本では、先ずは環境問題として最も注目されている【プラスティック】を、ごみ化させないプロジェクトです。例えば今までプラスティックで作られていたボトルやパッケージをごみ化されない別の素材・資源で【Loop】用に、リデザイン(単なるデザインではなく個性的でオシャレなデザイン)させ、商品を使い切っても捨てずに容器ごとメーカーに返却し、メーカーはそれを回収・洗浄・再利用・商品化するという『循環型ネットワークシステム』です。
 
またこのシステムには、3つの方向性があり、『生協のような事業に、容器を回収する出前の仕組みをドッキングさせ、自宅へ来てくれるサービス』『大手量販店に回収ボックスが設置され販売回収するシステム』『コンビニエンスストアで、マイボトルをセルフで量り売りするサービス』です。
このプロジェクトへ参画する企業は、アース製薬・味の素・江崎グリコ・エステー・大塚製薬・キッコーマン・キャノン・キリンビール・資生堂・P&Gジャパン・ロッテ・ユニチャームなど日本を代表するメーカー22社と量販店からはイオン、コンビニからはローソン・ココストアなどが来年3月から実証実験も兼ねて取り組みます。
 
とはいえ、このサステナブルなビジネスの取り組みは、SDGsの観点からも今後の新たな消費システムとして期待大です!またこの流れは、EU、特にオランダ発のSDGsビジネス【サーキュラー・エコノミー(次回のコラムでも紹介します)】という循環型経済システムとして、世界トレンド化されていますが、日本でこの【Loop】がどう受け入れられるかが、間違いなく日本のSDGsビジネスのマイルストーンとなるはずです。
 
しかし、よくよく考えてみたら、昔のラムネのビンの回収や牛乳が家に宅配されてビンが回収される仕組みにも似てる気がして、ひょっとしたら日本人にも馴染みやすい回帰系な、日経トレンディでいう“再発見”ビジネスかもしれません。
だとすれば、アメリカから来た【もったいないシステム】ではなく、わたしたち日本人が江戸時代から暮らしの中にある【ほんまもんのもったいない精神】を、今こそ“再発見”出来れば、まだまだ新たな環境・SDGsビジネスのチャンスが潜んでるかもしれません。
 
例えば『日本の着物』は、【もったいない精神の塊(かたまり)】でした。
子どもの時、最初に大きく仕立てて、腰や肩を縫い上げておけば、成長したらほどいて長くし、長男・長女が成長して着れなくなれば次男・次女に譲り、それでも傷んできたら寝間着やおむつ、さらには雑巾となり、もう使えないとボロボロになれば、かまどやお風呂の燃料になり、今度はその灰を農業の肥料、お酒の麹菌に使う徹底的な精神は、【既にもったいないを通り越した日本人の誇らしい循環生活の知恵】です。
もちろん、あの頃の生活に戻そうなんて野暮なコトは言いませんが、着物という今でいうファッション業界が、農業や酒造産業に循環するという【サステナブルな知恵】には、【おばあちゃんの知恵袋】だったり、他にも忘れかけた宝の山が、どこかに眠ってるはずです。
誰か見つけてくれませんか?
 
 

コラム13号 『あなたもスーパースターになれる 3/3』

 
 

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