SDGsエデュテーメントコラム

 コラム20号『水の意識が変わるプレゼンテーション 3/3(水が持続可能じゃなくなる日が来る?!)』

2021/4/30

 
『2021年 ・ 世界で最も持続可能な100社』に日本から5社が選ばれる!
今年もカナダの出版社コーポレートナイツ社が選出する『2021 Global100 Most Sustainable Corporations in the World Global100 Index /世界で最も持続可能な100社)』が2021年1月に発表されました。日本からは、昨年の6社から 1 社少ない5社がランクインとなりました 。それが、以下になります。
 
★『2021 Global100 Index』 にランクインした日本企業5社
16位(ランク外5度目) エーザイ株式会社
32位(ランク外4度目) シスメックス株式会社
41位(昨年72位) コニカミノルタ株式会社
51位(昨年12位) 積水化学工業株式会社
71位(昨年68位) 武田薬品工業株式会社
 
昨年、ランキングに入っていた「花王」「パナソニック」「トヨタ自動車」は残念ながらランク外となり、 今年ランクインした 「エーザイ」と「シスメックス」は 、 やはり新型コロナウイルスの影響が大きかったのか 、のCOVID19対策に貢献する グローバル 企業です。
この 『 Global100 Index 』の 今年の選考は、売上高10億米ドル以上の企業で 、 昨年の21から今年は24のKIP重要業績評価指標の評価から選出され 、「エーザイ株式会社」はクリーン収益と、WHO必須医薬品リストに含まれる医薬品への研究開発及び投資、従業員の安全性と安定雇用が特に評価されていました。
「シスメックス株式会社 」は、《Health Care Equipment ヘルスケア機器 》 セクターで1位になったことと、水など環境への取り組みが評価されたことが 要因です。

例年、この発表は世界経済フォーラムダボス会議で行われていましたが、今年は新型コロナウイルスの影響により世界経済フォ ーラムの年次総会は、5月25 日~28日現在予定のシンガポールに延期になったため、オンラインで開催された『ダボス・ウィーク(2021年1月25日~29日)に合わせて発表されました。
 
そして、今年の世界経済フォーラムのテーマは、コラムでも何度か取り上げた 【グレート・リセット】です。このテーマは、今までイメ ージ先行になってい ましたが『ダボス・ウィーク 』で、明確な方向性が見えてきました。それが、下記の3つです。
 
Reset1 グリーンニューディール(気候変動による環境への取り組み)
Reset2 デジタルトランスフォーメーション(DX)
Reset3 資本主義から人種主義への改革
 
「グリーンディール」は、パリ協定を背景にEUが数年前から取り組んでいた環境プロジェクトですが、このビジョンが世界へ波及したものです。日本では、「2050年温室効果ガスをゼロ経済」にするという菅首相の環境宣言に続き、4月22日に新目標となった「2030年までに13年度比で46%減」や自動車産業の EV化やゼロエミッションがこれにあたります。
 
「デジタルトランスフォーメーション(DX)」は、日本政府としては、いよいよ 9月1日に創設される【デジタル庁】が根幹となるデジタルプロジェクトですが、同時に企業や産業経済界もDX化が進み、最近では「AI」を導入した【デジタル社会革命】へと時代が急速に向っています。
 
最後の【人種主義】は、オリンピック委員会の森元首相のジェンダー発言、BlackLivesMatterなど人権人種問題と「エシカル消費」など倫理(エシカル)をテーマとした未来への社会作りを表しています。
これらが【グレート・リセット】され、21世紀世界経済の基軸になると、『ダボス・ウィーク』では未来予測されました。そして個人的な見解ですが、世界経済フォーラムの今年のテーマ【グレート・リセット】における日本のグローバル企業のインデックスは、【水問題(水への取り組み)】だと予測しています。
 
CO2排出量だけでなく【水の消費量】(水セキュリティ)が環境責任の新時代へ
 
『サステナブル企業100』の KIP(重要業績評価指標)の中に【水生産性(売上÷水の使用量)】という評価基準があります。しかし、日本の企業の環境責任のテーマとして、この【水の生産性】を目標にする企業は、現状まだ少ない印象ですが、しかし、国外のグローバル企業は、この【水の生産性】を重要な環境問題に定め、「生活用水」「農業用水」「工業用水」と地表水事業といわれる「灌漑用水」の水利用効率化等を企業の環境目標に掲げています。
 
そして、今回32位と健闘した「シスメックス」は、既に【水の消費量】を2025 年のKPIに掲げ実行中なのは、グローバル企業の証であり、今後、今以上に日本でも評価されるでしょう。
 
ちなみに、「シスメックス」のホームページを見ると【CO2排出量の削減】と同時に、『水消費量の削減率(機器製品使用時)…機器 1 台当たりの排水量の削減率 15%削減』『水消費量の削減率(事業活動)…連結売上高当たりの事業活動に伴う水消費量の削減率 15%削減』を目標と定め「水セキュリティ」に取り組んでいます。
 
ただし、日本の企業・自治体・政府も、2009年からISO(国際標準化機構)により、製品や組織が使用したライフサイクル全体の水の総量を表す「ウォーターフットプリント」の国際規格化を決めたことにより「水戦略」に取り組んでいます。
そして間もなく、【気候変動】の「CO2削減」と同様に「水消費の削減」「水セキュリティ」対策に関する国際基準を企業目標とするタイミングが日本政府、企業にも近づいています。
 
本文へ続く
 
 

コラム20号『水の意識が変わるプレゼンテーション 3/3
(水が持続可能じゃなくなる日が来る?!)』

 
 

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